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Text File  |  1997-05-12  |  1KB  |  22 lines

  1. /
  2.  敵を知らずして敵を潰せるか、ってね。何のために俺が民間人ぽい恰好してきたと思うんだ?
  3.  俺はブラブラと歩き出したはいいが、こういう所って、男一人って目立つなぁ。……なんて考えた時だった。
  4. 「あの……、あなた……もしかしてトオルじゃない?」
  5. /
  6.  うおぉう! 俺の本名バラすない!(冴えないから嫌いなんだよ)
  7.  ギョギョッと振り返る俺。
  8. 「あっ、やっぱり! 久しぶり、アタシのこと覚えてる?」
  9.  そこにいたのは俺好みの姉さんタイプの女の子。見覚えは、あった。俺が中学の時にクラスが一緒だったマサミだ。
  10. /
  11.  覚えているも何も……。物静かな品のあるお嬢さんってカンジのマサミは、クラスじゃ決して目立つ方ではなかったが、俺はその楚々たるところに惚れていた。が、クラスじゃウルサイで名の通っていた俺は、どうしても告白できずに、結局中学を卒業。それっきりである。……んー、淡い俺の青春ってヤツ。
  12. /
  13. 「お、おお。久しぶり。元気そうだな。なんだ、一人か?」
  14. 「そう。気分転換に来たんだけど、こんな所で一人でいると、ホント冴えないね」
  15.  俺と同じことを言ってやがる。……何をお探しですか……か。あながち嘘でもないな。
  16. /
  17.  それにしても、作戦の途中なんだよなぁ。さて、どうするか。
  18.  
  19. 選択肢
  20. ①そんなこと、どうでもいいか。
  21. ②「良かったら、一緒に遊ばない?」
  22.